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サービスデザイン導入の秘訣

はじめに

昨今、サービスデザインの注目度が高まるにつれ、サービスデザインを導入したプロジェクトを推進していく人財が求められています。
サービスデザインというものが十分に浸透していない現状において、顧客側はデザインに対する過度な期待を抱いたり、デザイン特有の進め方に懐疑的になることが多々あります。
一方で、デザイナー側は従来のプロダクト開発に馴染みが薄いため、不満を抱く顧客へ歩み寄ることが難しく、顧客との信頼関係を上手く構築できないケースが多々見受けられます。
このような状況において、サービスデザイン案件を成功に導くためには、顧客とデザイナー双方のバックグラウンドや思考を理解し、間を取り持ち、妥協点を探りながらプロジェクトを推進していくことができる人財が重要になってきます。
NTTデータでは、このような人財をデザインシンカーと定義しています。

サービスデザインの重要性が高まった背景

そもそも、サービスデザインが重要視され始めた背景としては、ビジネス環境と技術環境の変化が影響していると考えられます。

デザインシンカーに必要とされるもの

このようにサービスデザインの注目が高まるにつれ、サービスデザインを取り入れた案件が増加し、案件をリードしていくデザインシンカーの必要性が高まっています。
従来のSIやプロダクト開発をリードしてきたプロジェクトマネージャーがデザインシンカーとして案件をマネジメントしていくためには、新たに知識やノウハウが必要となります。代表的なものとして、以下3つを紹介します。

  1. ① サービスデザインのプロセス理解
    サービスデザインのプロセスは、従来のSIやプロダクト開発案件とは大きく異なり、デザインシンカーはそのプロセスを十分に理解しておく必要があります。
※サービスデザインのプロセスに関する記事
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2022/021402/
  1. ② デザイン案件特有のリスクに対する理解
    従来のSIやプロダクト開発の違いから生じる典型的なリスクについても把握しておく必要があり、いかにリスクヘッジできるかがプロジェクト成功のカギとなります。
  1. ③ デザイン会社・デザイナー人財に対する理解
    デザイン会社と一言でいっても、コンサル系に強い会社から、実際にWeb制作をおこなうデザイン系に強い会社まで幅広くあることから、仕事内容と得意領域のアンマッチにより、十分なパフォーマンスを得られないことが多々あります。
    デザイン関連の作業や成果物作成を委託する際にデザイン会社を慎重に選定する目利き力が求められます。

さいごに

このように、サービスデザインを取り入れた案件を成功に導くには、従来の開発プロセスのナレッジだけでなく、デザインプロセスやハマりどころを理解し、デザイン案件特有のリスクを回避できるスキル・ノウハウを身に着けたデザインシンカーの役割が重要になってきます。
NTTデータでは、サービスデザインを重要戦略のひとつに位置付けており、サービスデザイン関連の人財育成の取り組みとして、デザインシンカーを育成するための研修プログラムを社内外に提供し、デザイン人財の底上げを図っています。(サービスデザイナを育成するための研修プログラムも現在開発中で、2023年に正式に提供を開始する予定です。)

※デザインシンカー研修に関する記事
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2022/0520/

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